調教師試験に合格した福永祐一騎手(46)が、自身の最長記録を更新する13年連続の年間100勝を達成した。18日の阪神9R・高砂特別(2勝クラス、ダート1200メートル)を7番人気のラヴケリー(牝4、高柳大)で勝利。中団からインを突いて鮮やかに差し切り、この日2勝目で大台に乗せた。

「ひとえに頑張ってくれた馬たちのおかげ。(引退前の)区切りの勝利は年間100勝が最後かなと思っていて、先週あたりから怪しい雲行きで『達成できずに終わるかな』とも思いましたけど、続けてこられた数字なので達成できてよかったです」

セレモニーでは多くの騎手仲間が祝福に駆けつけた。川田騎手から記念品を受け取り「川田君からは『自分がいる時に達成してください』と言われていたので、ご希望に添えてよかったです」と笑みを浮かべていた。

騎手を引退して来年3月からは調教師に転身する。「3月まではまだまだジョッキー福永祐一なので、最後まで1つ1つ丁寧に、やってきたことを積み重ねていきたいです」と、あらためて騎手人生を全うする決意を示した。