ばんえい競馬の新人騎手、小野木隆幸(40)が、7日の帯広第3Rでイワキテンリュウで1着となり、12月10日の初騎乗から14戦目で初勝利を挙げた。レースは第2障害を下りてから、4頭が並走する展開となり、最後は追い比べを制した。6日に誕生日を迎えたばかりで、40歳と2日での初勝利となった。

競馬場がある北海道帯広市の出身で、地元でサラリーマンなどを経て30歳を過ぎてからばんえいの世界に入り、厩務員として従事。11月に発表があった地方競馬の22年度第2回調教師・騎手試験に合格した。自ら「オールドルーキー」と評し「同じ年代、同じ経験をした人に希望を持ってもらえる騎手になりたい」と、抱負を語っていた。

同期にはばんえい現役2人目の女性騎手として注目される今井千尋(22)、20歳の中村太陽(20)がいる。ひと回り以上若い2人から遅れたが、待望の初勝利に「前回の騎乗で下りてからの脚が良かったので今日はチャンスがあるかなと思っていましたし、同期の今井騎手、中村騎手が勝っているので早く1勝したいと思っていました。レース中はまだまだイメージ通りにいかず、前しか見えていないのでもっと視野を広く持てるように頑張りたいです。これからも『勝たなくては』というプレッシャーはあると思いますが、勝負を楽しめるようになっていければと思います」と、喜びと今後への意気込みを語った。