2022年度のJRA賞授賞式が30日、都内ホテルで行われ、年度代表馬イクイノックス(牡4、木村)の23年初戦がドバイシーマC(G1、芝2410メートル、3月25日=メイダン)になることが発表された。

国内最強馬が海を渡る。シルクレーシングの米本昌史代表は「昨年は本当に充実した1年でした。今年はまずはドバイシーマクラシックに挑戦したい」と力強く語った。

昨年は皐月賞、ダービーの春2冠は2着に終わったが、秋に天皇賞・秋、有馬記念とG1を連勝。前年のエフフォーリアに続く3歳馬による年度代表馬となり、父キタサンブラックの初年度産駒がいきなり父子年度代表馬となった。まだ、キャリアは6戦。無限の可能性をもって海外へと羽ばたく。

同馬は現在、ノーザンファーム天栄で放牧中。先日、IFHA(国際競馬統括機関連盟)が発表した昨年度の「ロンジンワールドベストレースホースランキング」では世界ランキング3位タイとなる126ポンドのレーティングを獲得した。日本馬最高評価は、世界の3歳馬のトップ。1位フライトライン(140ポンド)、2位バーイード(135ポンド)は昨年限りで現役を退いたため、現時点では暫定王者の位置付けだ。日本の頂点を極めた能力はきっと世界に通用する。世界のホースマンもメード・イン・ジャパンの最強馬の走りを待っている。