木村和士騎手(23)が6番人気の伏兵ゴールドフェニックス(セン5、P・ダマト、父ベラルド)で制し、米国G1初制覇を果たした。勝ちタイムは1分34秒45。道中は中団のインに待機し、直線で馬群をさばくと、ゴール前は大外を伸びてきた名手ランフランコ・デットーリ騎乗のドゥジュールの猛追を振り切った。20年のサマーS、昨年のEPテイラーS(いずれもカナダ)に続くG1・3勝目となった。

日本人で初めて北米の年度表彰「エクリプス賞」(最優秀見習い騎手)を受賞し、一昨年、昨年とカナダで2年連続リーディングジョッキーに輝いた木村騎手。カナダ競馬がオフシーズンの昨年末から米国西海岸のサンタアニタで世界の名手たちを相手に腕を磨いている。1月15日のG3ラカニャダSで米国重賞初制覇を果たし、この日はフランク・E・キルロー・マイルSの他にもG1サンタアニタハンデキャップ、ケンタッキーダービーのポイント競走であるG2サンフェリペSにも騎乗を果たしている。今後もさらなる活躍が期待される。