地方競馬の歴代最多勝利記録を更新中の的場文男騎手(66=大井)は8日、大井1Rを3番人気パワポケトシで勝利し、地方通算7400勝を達成した。73年10月16日の初騎乗から4万3141戦目。まずまずのスタートから道中は内々の3番手を追走。直線入り口で2番手に上がると、逃げ粘るウラカンをゴール前で差し切った。

的場騎手は「ここまでやれたということは関係者のみんなに感謝。途中で辞めようと思ったことも、調教師を目指したこともあったけど、これだけ乗れているなら調教師になる必要はないなと。そう考えていたらこの年になりました。大井の代表馬は数え切れないぐらい乗って、よその馬にも乗せてもらった。周りにも感謝ですね。体が続く限り頑張ります」と話した。

口取りを終えた「大井の帝王」はウイナーズサークルに集まったファンの前でも記念撮影。祝福の拍手を浴びた。最近は大井以外の騎乗がほとんどないが、それでも20年5月21日に7300勝を達成してから2年9カ月あまりで次の大台。国内現役最年長騎手はまだまだ健在だ。