英国の競馬場で“青森市”が快走だ-。英国のグッドウッド競馬場で夏の名物開催「グロリアス・グッドウッド」が30日に開幕した。初日の2Rに行われた2歳馬の重賞、ヴィンテージS(G2、芝1400メートル、出走7頭)は1番人気に推されていたアオモリシティ(牡2、C・アップルビー、父オアシスドリーム)がゴール前で抜け出し、重賞初制覇を果たした。鞍上はウィリアム・ビュイック騎手で勝ちタイムは1分25秒13。

アオモリシティは父がオアシスドリーム、母がセツコ(母の父シャマーダル)という血統のフランス産馬。所有するのはドバイのモハメド殿下が率いる世界的オーナーの「ゴドルフィン」で、その専属調教師であるチャーリー・アップルビー師(英国)が管理している。

同馬は6月13日にノッティンガム競馬場でデビュー戦を快勝。2戦目で重賞初挑戦だった11日のG2ジュライS(ニューマーケット)は3着に敗れていたが、この日はデビュー2戦の1200メートルから距離を200メートル延長し、重賞初制覇を果たした。

グッドウッド競馬場の公式ニュースによると、アップルビー師は同厩舎に他にも有力候補がいるため、「すべての選択肢がある」としているものの、BCジュベナイルターフ(G1、芝1600メートル、11月1日=デルマー)を目指す可能性を示唆している。アップルビー厩舎のヴィンテージS制覇は5年ぶり2度目。5年前の19年に勝ったピナトゥボはその後、ヴィンセントオブライエンS、デューハーストSでG1を連勝(2歳時6戦6勝)し、欧州2歳チャンピオンに輝いた名馬。3歳時は英2000ギニーで3着、セントジェームズパレスSで2着に敗れているが、G1ジャンプラ賞を制している(ムーランドロンシャン賞で2着に敗れ、通算10戦7勝で引退)。ヴィンテージSは出世競走の1つだ。

来年の英国クラシック初戦、英2000ギニー(G1、芝直線1600メートル、5月3日=ニューマーケット)へ向けてのアオモリシティの単勝前売りオッズは、大手ブックメーカーのコーラル社が26倍を提示している。英国競馬界に突如現れた“青森市”の今後に注目したい。