1番人気のリフレーミング(牡6、鮫島)がレコードで重賞初制覇を果たした。川田将雅騎手(38)に導かれて中団後方から差し切った。来年2月末で定年を迎える鮫島一歩調教師(70)は3年ぶりのJRA重賞勝利。中央に現役2頭となったキングヘイロー産駒にとっては5年ぶりの重賞タイトルとなった。

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気温37度の熱気を切り裂くようにして、小顔のシャープな馬体が伸びてきた。リフレーミングだ。左へもたれるのを修正しつつ、川田騎手が激しく手綱を操って推進力を絞り出す。首差で抜き去った地点がゴール。電光掲示板に赤く「レコード」の字が灯った。走破時計1分56秒5は、G1馬ジャックドールの記録を0秒7も更新。来年2月末で解散の鮫島厩舎へ3年ぶりの重賞タイトルを届けた。

「この馬のリズムで走るしかないので、道中は気持ちを大事にしました。何よりも重賞を勝ち切れたことを大いに褒めてあげたいです。鮫島先生も重賞を勝つことができましたので」

炎天下で技術が光った。誰もが乗りこなせる馬ではない。鮫島師に代わって臨場した野田助手は「うまく外へ出して、よれるのを我慢させながら誘導してくれた」と鞍上をたたえた。4度目の騎乗で【3 0 1 0】の好成績は、その手腕の証明でもある。

近年はイクイノックスなどの母父として名をはせるキングヘイローも、産駒はJRAに残り2頭となった。重賞Vは5年ぶり。振り返れば、その父が5歳で念願のG1制覇を果たしたのも中京(00年高松宮記念)だった。川田騎手は「難しい馬ですが、精神面もかなり穏やかになって、自分の競馬をできるようになってきました」と6歳馬の充実を認める。次走は未定だが、亡父と厩舎の花道を飾るべく、さらなる勲章を求めていく。【太田尚樹】

◆リフレーミング ▽父 キングヘイロー▽母 ヒーリング(バトルプラン)▽牡6▽馬主 栗山学▽調教師 鮫島一歩(栗東)▽生産者 橋本牧場(北海道新ひだか町)▽戦績 29戦6勝▽総獲得賞金 1億9148万5000円▽馬名の由来 良いも悪いも本人の考え方次第