04年の菊花賞や06年の豪G1メルボルンCを制したデルタブルースがけい養先のオールド・フレンズ・ジャパン(岡山県真庭市)で8日に死亡した。23歳だった。公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル9日に発表した。

現役時代に管理した角居勝彦元調教師(60)は、厩舎にG1初制覇をもたらした功労馬を悼んだ。

「うちの厩舎を有名にしてくれた最初の馬。菊花賞は勝ちたいレースの1つでしたし、オーストラリアで『ストップ・ザ・ネーション』(国家を止める大一番)と呼ばれるメルボルンCを勝ってくれました。(豪G1初制覇で)日本競馬の強さを示してくれたと思います」

04年の菊花賞では忘れられない思い出がある。3週間前に1000万クラス(当時)の九十九里浜特別を勝った直後のことだ。

「岡部さん(岡部幸雄元騎手)が『のちのち活躍するから大事にした方がいいよ』と言ってくださったのに(中2週で)菊花賞に使ってしまって…。とんでもない調教師でしたね(笑い)。まだG1を勝つ馬のつくり方も分かっていませんでした」

引退後はノーザンホースパークとオールド・フレンズ・ジャパンで余生を送った。

「種馬にはなれなかったですけど、ノーザンホースパークなどで大事にしてもらい、乗馬の大会に出たり、ノーザンホースパークマラソンの先導もしていました。引退してからも印象を残してくれました。引退競走馬としてあるべき、ひな型をつくってくれたと思います」

角居氏が今も取り組む引退競走馬支援の活動にも指針を与えてくれた。そのホースマン人生の礎を築いてくれた1頭といえそうだ。【太田尚樹】