愛知県知多郡武豊町(たけとよちょう)の「タイムカプセル35」開封式が20日、武豊町中央公民館で行われ、35年前の封入式に参加した武豊騎手(56)がゲストとして出演しました。
現地に取材へ行きましたが、町のあらゆるところに「武豊」と書いてあることに、不思議な感じがしました。武豊騎手も「全く同じ名前だから身近に感じる。応援してくださっているのもうれしい」。式典ではレジェンドの登場に「おおっ」とどよめきが起こりました。
タイムカプセルの開封式や町民の方のムービー上映が行われたあとは、参加者から武豊騎手への質問コーナーがスタート。鋭い質問が飛び交いました。印象的だったのは「これまで乗ってきた馬の中で一番強い馬は何ですか? ディープインパクト以外で」という質問です。
「名馬という馬にたくさん乗ってきたので、ただ選べないというより、本当に分からないというのがありますが、印象深いという意味、可能性とかを考えるとサイレンススズカ。もしかしたらもっと強くなれたかもしれないし、すごい馬だったんじゃないかなという思いはずっとありますね。一緒に海外のレースに行きたかったなという思いはすごく残っています」
サイレンススズカは、武豊町と同じ愛知県にある中京競馬場での98年金鯱賞を大差勝ち。ファンの方にとっても思い出深い一戦だと思います。同馬は同年の天皇賞・秋で競走中止となり、天に召されました。会場の皆さんが「もしもあの故障がなければ…」と考えたことでしょう。
質問コーナーの後は抽選当選者とのサイン会、写真撮影会で大いに盛り上がり、温かな空気の中、閉式しました。武豊騎手は「今日も現役(騎手)で来られてうれしい。まだまだこれからも続けていければ。1つの目標として頑張っていきたい」と三たび、現役での来町に意気込んでいました。今回は武豊町70周年記念事業の一環でしたが、もし5年後にまた式典があれば、武豊騎手は61歳? その日もぜひ取材に行きたいものです。【下村琴葉】
◆タイムカプセル35とは 89年10月2日、武豊町の合併35周年記念事業として、当時の思いを込めて武豊町役場の中庭に埋設されたもの。今回は同町の70周年記念事業の1つとして開封式が行われた。

