8歳の古豪メイショウハリオ(牡、岡田)が2周目向正面から一気にまくり、1年半以上遠ざかった勝利の美酒を味わった。勝ち時計は2分18秒0。同馬はJpn1・4勝目。鞍上浜中俊騎手(36)、同馬を管理する岡田稲男調教師(64)はともに川崎記念初勝利となった。

往年の姿を取り戻した瞬間、場内が沸いた。メイショウハリオが2周目の向正面で一気にまくる。先に動いたディクテオンを追いかけるように進出し、最終コーナーまでにかわした。先頭に立った8歳馬は3/4差押し切るまで懸命に走り続け、23年帝王賞以来のゴールテープを切った。主戦の浜中騎手は「メイショウハリオとまたG1を取れたことがすごくうれしい。今日はいい状態だったので、一気に行っても問題ないと思って。サポートしてくれたスタッフ、馬の強い精神力に頭が下がります」と言えば、岡田師も「ほめてやりたい。えらい馬です」と力走をたたえた。

まだまだ若いものには負けられない。川崎記念Vで復活ののろしを上げることに成功した。レースを見守った岡田師は「まだまだ頑張ってくれると思う」と管理馬の底力を評価し「次走は平安Sかかしわ記念ですかね。まず馬の状態を見てからになりますが」と展望を伝えた。昨今、ダート競走の体系整備で3歳馬を中心に盛り上がりを見せる日本のダート界。そこに歴戦の王者が変わらぬ走りで刺激を加えた。新旧の戦いの面白さを古豪が伝えた。【舟元祐二】

◆メイショウハリオ▽父 パイロ▽母 メイショウオウヒ(マンハッタンカフェ)▽牡8▽馬主 松本好雄▽調教師 岡田稲男(栗東)▽生産者 三嶋牧場(北海道浦河町)▽戦績 29戦10勝(うち地方10戦4勝)▽総獲得賞金 6億1330万5000円(うち地方4億1500万円)▽主な勝ち鞍 21年みやこS(G3)、22年マーチS(G3)、22年帝王賞(Jpn1)、23年かしわ記念(Jpn1)、23年帝王賞(Jpn1)▽馬名の由来 冠名+世界一速いハリオアマツバメより

◆勝負服

<ディクテオン=2着>矢野騎手 ペースが落ち着いたのは良かったし、動きたい時に動ける位置を意識して運びました。隣に馬が来たらハミを取って、まだ走り切っていない。もう少し直線が長ければ

<サンライズジパング=3着>幸騎手 内から出てきた馬と接触するシーンがあり、バランスを崩して、立て直して、だったので…。そこだけですね。最後は詰めてる。

<キリンジ=4着>笹川騎手 いい競馬。動けていたし、流れ次第で結果も違ったと思います。

<メイショウフンジン=5着>酒井学騎手 スッと楽に行けた分、早めに動かれましたね。それでもゴールまで精いっぱい走ってくれたし、充実してます。

<グランブリッジ=6着>モレイラ騎手 スタートでつまずいてだいぶ後ろから。道中は気分が良くなるように回ったけど、今日はスタートがすべてです。

<サヨノネイチヤ=7着>西啓騎手 久々に感じが良くなってきていて、また楽しみが持てるような内容でした。休み明けのわりには感じが良かったです。