美浦の田中博康調教師(39)が17日、厩舎の公式X(旧ツイッター)で、アロヒアリイ(牡3)のフランス遠征について説明した。同馬は7月13日にパリロンシャン競馬場で行われる3歳馬限定のG1、パリ大賞(芝2400メートル)に出走予定。秋に同じコースで行われる凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月5日)出走も視野に入れている。
厩舎の公式Xで田中博師は「弥生賞でのパフォーマンスを見て、皐月賞前から挑戦することを考えていました。パリ大賞典は3歳馬限定のレースで、ロンシャン競馬場で行われます。ここの結果次第では同じロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞への出走も考えています。皐月賞が終了した時点でダービーへの出走は、賞金の関係から厳しいと考えていたところもあり、オーナーとも協議の結果、遠征することを決めました。リスクも背負ってでも、この仔ならいいレースになると思っての遠征です。6月下旬の出国を予定しています」とファンに対し、メッセージを送っている。
アロヒアリイは父ドゥラメンテ、母エスポワールで、母の父が凱旋門賞で2着2回のオルフェーヴル、3代母の父が凱旋門賞馬トニービンという血統。戦績は4戦1勝で、弥生賞3着から皐月賞に出走(8着)を果たしている。1勝馬による3歳夏のフランス遠征は異例中の異例だが、18年に開業した気鋭のトレーナー、田中博師は騎手時代にフランスで長期滞在経験があり、開業当時から目標に「凱旋門賞制覇」を掲げている。現地で開業している小林智調教師、清水裕夫調教師とも親交が深く、現地の競馬に精通している。
パリ大賞は凱旋門賞よりも歴史が古く、格式のあるG1競走。英国、アイルランドなど欧州の3歳世代のトップホースの出走も見込め、昨年の勝ち馬ソジーは秋の凱旋門賞で1番人気(4着)になった。競馬ファンからは厩舎のXに対し、「全力応援」「大きな夢をありがとうございます」と激励のメッセージが寄せられ、新たな挑戦に注目が集まっている。

