今年も日本馬の歴史的な勝利はならなかった。重たい馬場や枠順、展開に苦しみ、ビザンチンドリーム(牡4、坂口)が日本馬最先着の5着。ダービー馬クロワデュノール(牡3、斉藤崇)は14着、アロヒアリイ(牡3、田中博)は16着に敗れた。
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ギヨームドルナノ賞を逃げ切って挑んだアロヒアリイは陣営も示唆していた好位からの競馬になった。ルメール騎手と序盤はリズムよく走っていたが、坂の下りから馬群でもまれ、最後の直線は力なく、流れ込むようにゴールした。
凱旋門賞初挑戦だった田中博師は「まずは遅くまで応援してくださったファンの方々に感謝申し上げます」と感謝を伝えた。レースについては、「スタートも出ましたし、こちらが思い描いていたようなレースではなかったですけど、それも1つの選択として取ったことでした。それでも直線では、ジョッキーから『スタミナがもうなくなっている』ということで、ロンシャンの2400メートルを走り切る作りができなかったのだなと思っています。走り自体に違和感があるとか、道中アロヒアリイが走りづらかったという話ではありませんでしたので、一概に馬場だけが原因だとは思っておらず、それ以外のところも次に向けて、十分見直せることがあるのではないかと思っています」と振り返った。そして、「凱旋門賞のパドックも含めて、日本とは全然違う環境の中で堂々としていましたので、精神面での成長が見られました。ただ、フィジカル的なところではまだ足りない部分もありますし、今後、補わなければならない部分が見えてきたので、日本に帰ってその課題と向き合っていきたいなと思っています」と前を向いた。

