新体制になった報徳学園(兵庫)がセンバツ後初の公式戦で快勝した。今年のセンバツを最後に23年間率いた永田裕治監督(53)が勇退。大角健二前部長(36)が新監督に就任していた。

 試合は3回にセンバツ経験者・塩月陸斗外野手(3年)の中前打から3点を先制すると、その後も得点を積み重ね、7-1で勝利した。

 6点差の勝利にも、ミスが見られたチームに大角監督は厳しい表情。「守備、走塁で出来ることをきっちりやっていかないと。(センバツ)経験者が引っ張ってしっかりサポートしないと、それが出来ていない」。試合中も、試合後のミーティングでも、大角監督の怒声が響いた。

 2年生ながらセンバツのベスト4に貢献した小園海斗内野手は、この日4打数3安打だったが「バントミスとかエラーとか、ミスが多かった。(次の試合まで)1週間あるので『絶対捕る、決める』という気持ちにしっかり変えてやっていきたい」と反省しきりだった。

 監督として公式戦初采配の感想を聞かれた大角監督は「意外と冷静に。ミスが出たら冷静じゃなくなってくるんですけど」と苦笑いで振り返ったが、球場に応援に駆けつけた永田前監督にも“初勝利”を届けた。