<全国高校野球選手権:二松学舎大付2-0西日本短大付>◇20日◇2回戦
「4番の送りバント」が0-0の均衡を破った。6回無死二塁。二松学舎大付は、4番・関遼輔一塁手(3年)にバントを命じた。三塁に走者を進めることで守備陣にプレッシャーをかけ、得点確率を高める作戦だった。
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二塁手の悪送球で思わぬチャンスが訪れた。無死二塁。市原勝人監督(56)が出したサインは送りバントだった。「タイムリーが打てる投手じゃないので。ヒットじゃなくても、なんらかの形で点数が取れればということで」と説明した。大嶋柊投手(3年)が初めて三塁に走者を背負う場面をつくった。
走者三塁なら得点の可能性は一気に高くなる。安打がなくても本塁は踏める。今春センバツの1回戦(16試合)では、犠飛9、内野ゴロ8、失策7、暴投6、押し出し2、捕逸2、スクイズ1、本盗1の生還があった。二松学舎大付にはバントの後に適時打が出て、2死後に盗塁、安打と続けて2点を入れた。
主将でもある関が、送りバントを振り返った。「サインです。キャプテンとしてやらなきゃいけないことはチームを勝たせること。送ることへのプライドはありません」。とはいいながら「自分が送ったので、打ってもらわないと困る」と付け加えることも忘れなかった。【米谷輝昭】

