昨夏、甲子園出場の市船橋が、0-9からの大逆転で16強入りを決めた。

初回、先発の川崎耕司投手(1年)の立ち上がりを攻められ6本の長短打で大量6失点で1回途中で降板。緊急登板となったエースの稗田真都投手(3年)も打ち込まれ、3回終了時点で0-9の大量リードを許した。

しかし、昨夏甲子園を経験した選手が4人残る市船橋の底力は違った。4回、主将の篠崎大耀外野手(3年)の右前打を足がかかりに、相手失策も絡め、この回、6本の長短打で5得点。7回には3点、8回に1点と、小刻みに得点し同点に追いついた。「ここで終わりじゃないぞ!」。自然とベンチで声が飛び交った。まだまだあきらめない。選手たちは前を向いた。

9回には、先頭の田中淳弥外野手(3年)の右越えソロ本塁打でついに勝ち越しに成功。最後は7回から4番手として登板した工藤将祐投手(2年)が無失点に抑える好救援で、試合を締めた。

昨秋、準決勝の専大松戸戦、今春、準々決勝の習志野戦と、いずれも同点に追い付きながら、勝ち越しを許し敗戦。海上雄大監督(41)は「(同点の場面でも)声をかけ合えるようになった。選手たちは成長したかな。1年生が先発だったので、先輩たちがよくフォローしてくれた。2年生の投手陣、と3年生の打者と、よく結果を残してくれました」と、ミラクルを起こした選手たちに、拍手をおくった。

【高校野球 各地のスコア・日程】