昨年11月に右肘と右膝の手術を受けた巨人長野久義外野手(30)が、走攻守で復活をアピールした。イースタン・リーグのロッテ戦に「3番中堅」で先発出場。復帰後初安打を含む3安打猛打賞を飾った。三塁打も放ち、5度の守備機会も無難に処理。今日19日の同戦で最終確認を行った上で、20日にも1軍に合流する。1軍はDeNAを相手に先発全員安打をマーク。「水鉄砲打線」を返上した。

 車輪のようにクルクルと回転する、いつもの走りだった。1点を追う5回1死三塁、右翼へ大飛球を放った長野は、フェンスに当たった打球が転々とする間に一気に三塁を陥れた。スタンディングでの同点の適時三塁打。盛り上がるベンチに、笑顔で返した。「(膝は)大丈夫。問題ないです」。1回2死一、二塁では村田の右前打で二塁から本塁に突入。間一髪アウトだったが、スライディングも問題なかった。

 復活を強く印象づけたのは、広角に打ち分けた打撃だった。1回1死一塁、ロッテ二木の初球を図ったように三遊間へ。「いい当たりではなかったですけど」と苦笑いだったが、先制点を呼び込む復帰後初安打をマークした。5回には右越えの三塁打を放ち、9回にはフルカウントから左前打で3安打猛打賞。1打点を含む2得点に絡み、貴重な得点源として、存在感が際立った。

 「水鉄砲打線」とやゆされた打線だが、この日のDeNA戦で先発全員安打をマーク。復調気配を漂わせる中、さらなる打線強化の期待がかかる。岡崎2軍監督は「昨日より今日の方が良かった」と評価した上で「スタミナ面、長く持続できるか。明日、試合に出た上で(1軍に)報告します」と話した。今日19日のイースタン・リーグのロッテ戦後にも決まるが、現状の動きなら20日にも1軍合流で支障はなさそうだ。

 プレー以外でも、らしさ全開だった。復帰後“初安打”後には「ボール、くださ~い」と塁上でアピール。手元には届かなかったが、長野節でベンチを盛り上げた。9回、代走で交代したが、試合終了までベンチ横のボールボーイ席で応援。延長11回、2死満塁のピンチを防いだ守備陣をベンチ前の先頭で迎えた。「まだまだです。明日もあるので」。4時間4分の熱戦にも、すぐさま次戦に視線を向けた。【久保賢吾】

<長野手術からの歩み>

 ◆14年11月19日 右膝半月板修復手術と、右肘のクリーニング手術を終え退院。「開幕に間に合わせるつもりでいます。1日でも早く、元気な姿を見せられるように頑張ります」

 ◆15年2月1日 キャンプは2軍スタート。両手でのティー打撃を再開

 ◆2日 硬式でのキャッチボール

 ◆8日 室内でフリー打撃

 ◆10日 全体のアップに合流。5割の力でベースランニングも

 ◆13日 屋外でフリー打撃を行い、91スイング中12本の柵越え。初めて金具のスパイクを使用

 ◆21日 60メートルの遠投

 ◆3月2日 ジャイアンツ球場で坂道ダッシュ

 ◆12日 シートノックに参加

 ◆17日 イースタン・リーグ、ロッテ戦(ロッテ)で実戦復帰