傷だらけのオリックスが今季初の連勝を5に伸ばした。決勝打は主将の糸井嘉男外野手(33)だ。千葉に降り続く雨の中、点の取り合いで迎えた3回無死二塁。2週間前にプロ初勝利を許したロッテ木村の真ん中チェンジアップを逃さない。ライナーが中前へ抜ける。9試合連続安打となる適時打だ。
「しっかり打てたと思う。いい形で後ろにつないでいければと思っていた。タイムリーになってくれて良かった」
万全でない体でチームを引っ張っている。19日西武戦で臀部(でんぶ)を打撲。さらに前日21日ロッテ戦で別の箇所を負傷した。福良ヘッドコーチは詳細は明かさないが「そっちの方が良くない」と、走ることに影響があると指摘。この日は、公式戦では2季ぶりの指名打者でのスタメン出場だった。
それでも全力でやれることをやる。適時打のあと、坂口の中前打で二塁からホームへ向かった。きわどいクロスプレーでアウトになったが、痛みがありながら懸命に走った。主将の責任感が体を動かしている。「それはまあ、それなりにありますよ」。謙遜するのも糸井らしい。
2月の宮崎キャンプ中。1軍スタートの新人3人と4年目22歳の堤を食事に誘った。新人に「自分ら、何て呼んだらええの? あだ名は?」と呼びかけた。年齢も実績も重ねているプロ12年目が、若手目線に下りていってチームの一体感を出そうとした。それも主将の自覚からだ。
投打に故障者が続出。さらに平野恵も前日21日の左足痛の影響で欠場となった。それでも一丸野球で借金7にまで減らしてきた。「けが人が多く出ているが、チーム全体が積極的にやっている。素晴らしい」。森脇監督の言葉にも、勢いが出てきた。【大池和幸】



