中日にとっては悔しい敗戦になった。かつて在籍した中田に公式戦初対戦で完投勝ちを許した。前日のナニータに続き、この日平田も出場選手登録を抹消。打線の軸を欠く中、8回の1得点だけ。結果は大差になったが、分岐点は初回の“攻撃”にあったかもしれない。
「(無死)一、三塁になるはずがアウトになり、何とか同点というところで1点が取れず、うまく流れが来なかったですね」
谷繁兼任監督がポイントに挙げたのは初回無死一塁のシーン。昨年までソフトバンクにいた亀沢は送りバントを2度失敗。その後、うまく中前に運んだ。大島が三塁に走り、三塁送球の間に亀沢も果敢に二塁を狙ったが転送されてアウト…。
「あとで言われて(一塁に止まって)一、三塁でもよかったかなと思います。攻める気持ちは持たないといけない立場ですが、何ごとも勉強です」。まさに好走塁と紙一重だが、立ち上がり制球を乱していた中田を助ける形になった。
1死三塁。平田の代わりに3番に入る藤井は三振、ルナも倒れた。その直後、1カ月ぶり先発の八木がリズムをつかめないまま、中田にもタイムリーを浴びるなど6失点とつかまった。対照的に中田は波に乗った。
2回までに6失点は今季最多。珍しく序盤からワンサイドになった。平田とナニータはクリーンアップを務めていただけに不在の影響は否めない。それでも先発が粘って試合を作り、打線がコツコツつないでいく今年のスタイルを続け、勝機を探っていくしかない。【柏原誠】



