ヤクルト畠山和洋内野手(32)が、セ・リーグの本塁打王争いで単独トップに立った。2回は左翼席へ先制12号2ラン。6回には先頭で左翼席へ13号ソロを放った。まるでリプレーのように同じ外角低めのフォークを同じ場所に運び去り、DeNA筒香に2本差をつけた。
不思議な感覚だ。状態がいいわけではない。「何でホームランになるのか分からない」と、まるでひとごとのように苦笑いする。打球は中堅から右方向に飛び3割1分の打率を残した昨年が本来のスタイルだ。「体が開いてしまって、そこへ甘いボールが来て打てちゃってるのかな? だから明日から0本になることだってあるかも」と不安も見せる。
杉村打撃コーチは「バットの角度がいいから」と説明した。上からたたいてスピンがかかるから打球が上がる。本塁打の量産で、はからずもバレンティンの穴を埋めている。「うちは大きいのが打てない。かかる比重は大きくなっちゃうけど」と、今は畠山にその役目を託す。
結果オーライだろう。畠山は本塁打より打点に興味を示すが、チーム事情は理解している。「ボール、ボールになって四球が増えれば、それは最高」。今はバレンティンの役割を果たすことがチームの勝利につながる。【矢後洋一】



