日本ハム戦の中止が決まると、ベンチ裏がバタバタと慌ただしくなった。そんな雰囲気とは相反して、今日9日に先陣を切る阪神左腕岩田稔投手(31)が冷静に話し出した。

 岩田 やることは一緒。みんな打ちすぎでしょ。打たれて当然と思って、頑張ろうかなと思います。

 ソフトバンクと激突した昨年の日本シリーズでは第4戦に先発。7回を6安打2失点に抑えたが、チームは延長10回でサヨナラ負けした。それ以来の対戦。絶好調ソフトバンク打線にもありのままで立ち向かう。

 交流戦中のチーム打率は2割8分9厘で、ダントツの66得点を稼いでいる。パ・リーグの打撃10傑に柳田、李大浩、中村晃、内川と4人がランクイン。注意すべき打者はたくさんいるが、岩田もスタイルを変えるつもりは毛頭ない。

 今年からヤフオクドームにはホームランテラスが作られた。本塁打の多さもこれが要因かもしれない。岩田は「言い方は悪いかもしれないけど、諦めの気持ちで頑張ります。意識したら僕の性格だとダメになるから。それぐらいの気持ちでやります」と超前向きに割り切った。

 明日10日に先発予定の藤浪晋太郎投手(21)にとっても雪辱の舞台だ。日本シリーズ第3戦に登板。7安打3失点で6回途中に降板し、黒星を喫した。「日本シリーズどうこうより、その前に相手がかなり調子がいいと思います。すごい数字残ってるので、しっかり自分の仕事が出来るように集中したいと思います」と次こそは土をつける。

 連続無失点記録は前回3日ロッテ戦で32回でストップした。それでも「チームがいい状態だからこそ、しっかり勝ちたい」。日本一を逃した悔しさを知る2人でソフトバンクをねじ伏せる。【宮崎えり子】