巨人が、DeNAに記録的敗戦を喫した。同点の5回1死、先発杉内俊哉投手(34)が筒香にバックスクリーンへ2ランを打たれKO。2番手の香月良太投手(32)もとことん打たれ、ロペス、梶谷に本塁打された。DeNAに食らった1イニング被本塁打3本は、横浜時代の05年5月3日(種田、相川、小池)以来のこと。DeNA戦5連敗も同じく横浜時代までさかのぼり、実に9年ぶりだった。2戦で16安打、16安打。筒香に猛打賞、猛打賞。原辰徳監督(56)は「見ての通り。情けない。打たれすぎ、プロとして、非常に恥ずかしい」と怒気を含ませて言った。

 矛先は杉内に向けられていた。筒香のザ・アーチの直前、いやな空気が充満していた。3番バルディリスに3ボールとし、1球挟んで四球を与えた。筒香への初球もボール。ベンチの原監督が険しい顔に変わった直後の2球目、スライダーだった。杉内は、「内容がどうこうというよりも、先発としての仕事ができずに悔しいです」と述べるしかなかった。

 香月は、マウンドに向かう時点で防御率0点台だった。行方の不透明な中盤をキッチリとコントロールし、ブルペンを下支えしてきた。原監督は「止めるのは難しい仕事」。とはいえ職人らしからぬ一本調子は、不用意な杉内同様、経験豊富な投手にふさわしくない姿。攻撃に転じる下地を作ってほしかった。

 投手が支えてきた前半戦。みんな胃の痛いマウンドが続いた。ここから何度も踏ん張らなくてはいけない。きりもみ状態のまま真夏に突入する。ゲーム差なんか考える必要はまったくない。疲労も禁句。チームを整えることに注力する。【宮下敬至】

 ▼セ・リーグは巨人、阪神、DeNAの3球団に前半戦首位のチャンスがあるが、巨人と阪神は勝っても貯金1、DeNAは勝って勝率5割。過去、前半戦首位チームの最少貯金は、セ・リーグが92年巨人(41勝35敗)の6で、パ・リーグも53年大映(30勝24敗3分け)と南海(30勝24敗1分け)00年西武(42勝36敗3分け)の6。3球団のどこが首位になっても前半戦最少貯金となる。