日本ハムが4時間47分の大激戦での敗戦で、前半戦を2位で終えた。首位ソフトバンクに力負けし、連勝が5でストップした。1回に2点を先制。同点で迎えた5回に1点を勝ち越しと主導権を奪いながら、7回に鍵谷が松田に3ランを献上して逆転負けを喫した。4番中田のブレーキも響き、ゲーム差は3・5へと広がった。後半戦残り61試合。どんでん返しを狙い再スタートを切る。

 死闘を終え、ロッカー室に集った。栗山英樹監督(54)を中心に、輪が広がった。9回では今季両リーグ最長4時間47分。試合の要所で崩れ、節目の一戦を落とした。球宴期間で1度、解散される前のミーティング。声を大にして、心をつないだという。「絶対勝つ。また、しっかりした野球をやっていこう」。貯金15でターンして向かう、後半戦へと手綱を締めた。

 紙一重だった。1回にバンデンハークと相手守備の乱れを、こじ開けた。中田の犠飛などで2点を先制。振り出しに戻された5回には無死一塁から、陽岱鋼がランエンド安打。一、三塁として中島の初球にセーフティースクイズを敢行。意表を突く策で、勝ち越しに成功した。なおも失策で無死満塁から中田が三ゴロ併殺に倒れ、1点止まり。最後に響いた。

 原点回帰を期す、今後の青写真が見える1敗だった。勝ち越した直後の6回に谷元、石井を投入して同点にされた。7回に鍵谷が、決勝の3ランを松田に浴びた。栗山監督は、腕組みしながら考えたという。「うちは中継ぎのチームだから」。今季は守護神増井と宮西は安定も、期待したクロッタと鍵谷が好不調の波が大きい。7回以降の終盤を乗り切る勝利の方程式の整備が、後半戦のポイントと確信した。

 収穫と課題を明確にし、前を向いた。残り61試合。「がっぷり四つに戦えた。戦える形になってきた。何とか3・5ゲーム差を、ひっくり返す」。球宴明けから中継ぎ陣の再考も含め、手を打って3年ぶりのペナント奪還を狙う。20日楽天戦、本拠地札幌ドームから仕切り直す。【高山通史】