「野球」を始め多くの野球用語を生んだ正岡子規生誕の地で、巨人打線が目を覚ました。11日以来11試合ぶりの2ケタ得点で圧勝し、勝率を5割に戻した。クリーンアップ全員に打点もついたヒットショーに、原辰徳監督(57)は「粘っこくいったというところじゃないか。それぞれが学習したということ」と、うなずいた。
「走者」「飛球」といった子規が訳した言葉の意味を、巨人ナインが発祥の地のファンに、躍動的なプレーで示した。1回1死一、三塁では一塁走者坂本が激しいスライディング。二ゴロ併殺を狙うDeNA倉本の焦りを誘って先制に成功。相手を気落ちさせた。原監督は「ツキもあったけど、つけ込めた。勢いづけられた」と流れを引き寄せた走塁を振り返った。
4回には長野がバックスクリーンに飛び込む10号2ランを打ち、続く阿部も左翼席へ放物線を描いた。2者連続の大飛球に、原監督も「いやいや、できますね」とうれしそうに笑った。
松山での5年ぶりの試合で、野球の醍醐味(だいごみ)を盛り込んだ。同地での試合は7戦で5勝2敗。原監督は「あと5回ぐらい来たいね」と声のトーンを上げた。「今日を境にいい兆候が出れば。明日は今日よりさらに大事なゲームという位置づけでいきたい」。松山で、浮上のきっかけを手にした。【浜本卓也】



