パ・リーグを独走するソフトバンクが56日ぶりに連敗した。セ・パ交流戦の6月12、13日の広島戦以来だ。工藤公康監督(52)は「2カ月ぶりか…」とつぶやいた。パ相手では5月22、23日の日本ハム以来77日ぶり。もはや珍事だ。

 チーム勝ち頭9勝の武田が3回6失点で5敗目。4年目で初の2桁に挑戦したが、自己ワーストの3回でのマウンドを降りた。初回、初球142キロの直球を中村に左翼席に運ばれた。プロ初の先頭被弾に、驚いた表情で打球を見送った。

 「最悪だった。(3回は)スライダーが高めに浮いて、直球もひっかけてカウントを悪くしてしまった。悔しい。今日は(体が)前に行きすぎていた」。3回は打者9人に4安打を集中された。2四球も重なり一挙5失点。制球が戻らないまま、2桁勝利は持ち越しとなった。

 今季、先発投手が3回で降板したのは2回目。先発陣が長い回を投げることで、現在の貯金32個を積み上げてきた。武田も4年目で初めて開幕からここまでローテーションを守り続けている。今年は真夏でもランニングを欠かさない。「容赦なく食っています。肉食わないと走れないし投げられない」と食欲も落ちていない。この日の試合前もいつもと同じように笑顔で汗を流していた。22歳右腕は心身ともに元気だ。

 今日9日もロッテに敗れると4月25~28日以来2度目の3連敗となる。工藤監督は「1つ、2つ負けたからって暗くなる必要はない。さあ、前を向いて頑張ろうぜ!」と、気持ちをすぐに切り替えた。2連敗では勢いは止まりそうにもない。【石橋隆雄】