豪快な1発が、広島の夜空に放たれた。ヤクルト山田哲人内野手(23)が、25号3ランを左翼スタンド上段に放り込んだ。2点リードの5回2死一、二塁。広島黒田から8球粘った。フルカウントからの9球目。内角寄りの146キロツーシームを捉えた。「右方向へ打とうと思っていたんですけど、ホームランは直感で。インコースに来るかなと思って」と照れ笑いした。
8月では初本塁打。7月29日以来、11試合ぶりの1発。「やっと自分が勝利に貢献できましたね。久しぶりです」と喜ぶのも無理はなかった。8日の中日戦まで3戦連続無安打。「どうしても苦手意識がある」と夏の暑さに苦しんでいた。本拠地は屋外球場の神宮。日光を浴びることで疲労も蓄積しやすい。だからこそ、日頃からケアを怠らなかった。「バテないように体調管理をしっかりしようとしています。梅干しを食べたり、簡単なことですけど、プライベートの部分でも体に気を使っています」。自己管理の徹底が、本来の動きを呼び戻した。
本塁打だけじゃない。4打数4安打。2つ加えた24盗塁でも単独トップに立った。7月29日以来の猛打賞をマークした。7月に打率4割3分4厘、10本塁打、25打点で月間3冠で月間MVPに選出された動きが、戻ってきつつある。真中監督も「素晴らしい1発」と称賛した。山田は「今日打ったからこそ、明日が大事。(調子は)戻ってきたかもしれない」。夏を制し、虎を追う。【栗田尚樹】



