ソフトバンク摂津正投手(33)が5年連続の2桁勝利に王手をかけた。味方の大量援護に支えられたが、気の緩みはなかった。上り調子の西武打線をていねいに料理した。4回に3安打を浴び、1点を失ったが、危なげはなかった。7回を1失点。自身5連勝で9勝目を挙げた。「早い回に点を取ってもらったので、楽に投げることができた。次からは、もう少し長いイニングをいけるように頑張ります」。エースの重責と向き合ってきた右腕は、浮かれるそぶりを見せなかった。
工藤監督は摂津の流れを断ち切る投球を評価した。ポイントに挙げたのは、2つのイニングだ。5点を先制した直後の1回裏、下位打線で2点を追加した後の5回裏。いずれも3者凡退で抑えた。「相手の勢いを断つ意味で、大事な所だった。次の攻撃につながるし、相手は勢いを失う。反撃を許さなかった」。自軍は着実に得点を加え、相手にはつけいる隙を見せない。右腕の投球術が、理想的な展開を演出した。
今季は不調による2軍降格をプロ入り後、初めて経験した。その苦境から脱し、10勝まで残り1つ。球団では和田毅以来となる快挙達成は目前だ。【田口真一郎】
▼摂津が今季9勝目を挙げ、球団9人目の5年連続2桁勝利に王手をかけた。到達すれば、和田毅の5年連続(03~07年)以来。右腕に限れば、山内孝徳の7年連続(82~88年)以来となる。



