リトルがゴジラに並んだ!楽天松井稼頭央外野手(39)がソフトバンク戦の8回に中前打を放ち、逆転の口火を切った。この安打で日米通算2643安打目となり、元ヤンキース松井秀喜氏(41)に追いついた。大リーグ時代には電話などで助言をもらうなど、刺激を受けた先輩の偉大な記録。今日5日にも一気に抜き去る。試合は8回にウィーラー、銀次の連続適時打で逆転。最後は守護神・松井裕樹投手(19)が抑え勝利した。

 松井稼の節目の一打はよどみないスイングから生まれた。先頭打者の8回、ソフトバンク森の145キロ直球をコンパクトに振り抜いた。ライナー性の打球は中堅手の手前で弾んだ。これで日米通算2643安打目。日本人歴代5位タイの安打数となった。プロ入り後から取り組み始めた「作られた左打席」で生み出された1本。「点につながって良かった」とチームの勝利を喜んだ。

 「リトル松井」と言われ続けた。「ゴジラ」の愛称の松井秀喜氏は天性のホームランバッター。対する松井稼は中距離打者。メジャーでは「ビッグ」と「リトル」と区別された。タイプの違う打者であるため「簡単に比べられるものではない」と言った。本塁打を狙わなくてはいけなかった偉大な先輩と、自らを比べるのは土俵が違うと感じている。大リーグ時代には電話などで話し、刺激を受けた。「プレーのアドバイスはなかったけれど、ケガをしたときは相談させてもらった」とタイプは違っても頼りになる存在だった。

 チームは松井稼の一打を皮切りに勢いに乗った。無死一塁からペーニャが四球を選び、一、二塁。ここで4番ウィーラーが仕事をした。左中間を破る適時二塁打で1点を返すと、銀次が続いた。二、三塁から初球を狙いすまし、中前へとはじき返すと2人の走者が生還し、一気に逆転した。

 最後はもう1人の「マツイ」が試合を締めた。19歳の守護神松井裕が9回を3人で抑え、27セーブ目。高卒2年目のセーブ記録に並ぶ節目となった。まさに投打にかみ合った理想的な展開に大久保監督も「今年一番の会心の試合だよ」と笑いが止まらなかった。首位を独走するソフトバンクから挙げた勝ち星。その中心にいたのは「リトル」と「ヤング」のダブル松井だった。【島根純】