日本ハムが初志貫徹で、大器を射止めにいく。今日22日のドラフト会議で、県岐阜商・高橋純平投手(3年)を1位入札する。前日の21日に都内ホテルで、栗山監督とフロント陣で戦略を協議。最終的に、NO・1評価で一致。将来性を含め、魅力あふれる150キロ右腕に狙いを定める方針を固めた。競合必至だが例年通り、強気の姿勢で今年の目玉の獲得を目指す。

 一枚岩になった。都内ホテルで約3時間30分、ドラフトのシミュレーションを敢行。東海大相模・小笠原との二者択一と公言していたが、水面下では高橋で一本化していた。この日の話し合いでも、各種見解が飛び交ったが、落ち着くところは常に最上位評価をしてきた逸材だった。栗山監督は、晴れやかな表情で思いを明かした。「シンプルに1人に決めて、前に進むということ」と笑った。

 競合必至でも、ブレることはなかった。大渕スカウトディレクターは「1人にしました。一番、能力が高い投手にしました」と、単純明快に結論を出した。2月の春季キャンプの段階から、栗山監督も高評価。大谷は「翔平」で、ルーキー有原は「航平」。高橋は「純平」で「平」の字が共通する、名前に縁があると予言。「3人で『三平(さんぺい)』っていいよね」と胸を躍らせていた。

 強運の系譜にも、あやかる。複数球団が高橋に入札すると予想。抽選役は3月に就任した竹田憲宗球団社長(59)に託す。07年高校生ドラフトで中田を、10年斎藤を、藤井元球団社長が的中。昨年は有原を、津田前球団社長が、引き当てている。すべて4球団競合ながら、注目株を引き当ててきた。竹田球団社長は初陣となるが「社長神話」を今回も踏襲して、高橋を狙うことになった。

 運命の1日。栗山監督は「オレはすぐに使えると思っている」と1年目から、即戦力評価。4年ぶりのペナント奪回を目指す来季の起爆剤として、高橋を熱望した。現状でも、まだ伸びしろあり、スター性も兼備した有望株が先発投手陣にそろう。高橋が加われば、さらに華やかさも増し、底上げも期待できる。栗山監督は「縁があると信じていきます」と願った。吉報を待つ。【高山通史】

 ◆日本ハムのドラフト抽選 北海道に本拠地移転した04年以降、外れ1位も含めて計12度のクジ引きで的中は5回。外れたのは06年ヒルマン監督、07、09年梨田監督、13年栗山監督とすべて監督。07、10年の藤井球団社長、11、14年の津田球団社長と、球団社長が抽選に臨めば無傷の4連勝中だ。今年は「社長神話」を竹田球団社長が引き継げるか。