ソフトバンク工藤公康監督(52)が「王イズム」を継承する。今日22日のドラフト会議に就任以来、初めて出席。1位指名の方針を固めている県岐阜商・高橋純平投手(3年)は競合が確実。抽選の場合、通算224勝を挙げた左手ではなく、右手でクジを引くことを明言。「黄金の右手」の異名を取った王貞治球団会長(75)の再現を狙う。
工藤監督は数々の栄光をつかみとった左腕を封印する。1位指名の方針を固めた高橋は複数球団による競合が確実視されている。抽選の場合、くじ引きの大役を指揮官自ら務める。どちらの手で引くのか? この問いに、思わず苦笑した。「右でも左でも、どっちでもいいじゃないか!」。すぐに真顔になった。「右だよ」。通算224勝を挙げた左手ではなかった。その理由は? 「ご飯食べるのも、字を書くのも、右手だからだよ」。現役時代から験を担がない男はあくまで「自然体」を貫く。
ソフトバンクにとって、「右手」は幸運を招く。王球団会長は01年に初めて右手でクジを引き、4球団競合の寺原の当たりくじをつかんだ。その後も6球団が重複した大場、3球団の東浜の指名にも成功。「黄金の右手」の異名を取った。秋山前監督も踏襲したほどで、工藤監督も「王イズム」の流れをくんだ。
ドラフト会議を翌日に控えた21日には、都内のホテルでスカウト会議を開いた。王球団会長や後藤芳光球団社長(52)ら球団首脳も出席。指揮官は所用のため欠席となったが、高橋の1位指名が確認された模様だ。王球団会長は「今はチームが出来上がっているからね。何年後かを考えることができるのは幸せだよ」と将来性重視のドラフト戦略を強調した。
外れ1位も投手を指名する方針。野手では智弁学園・広岡大志内野手(3年)、高校通算97本塁打を誇る初芝橋本・黒瀬健太捕手(3年)らをリストアップ。補強と育成の両面に力を入れて、他を圧倒する戦力を維持していく。




