阪神金本監督が、悔しさをあらわにした。監督就任後、初のサヨナラ負け。ただ、悔しさのポイントはそこではなかったはずだ。能見のおとこ気を無にしてしまった…。そんな思いが言葉からにじみ出た。

 金本監督 (9回先頭の)筒香の入り方だけ。あそこだけ。失敗はね。負けたのはね。勝負で。ほぼ完璧…。

 完封劇がハッピーエンド直前で暗転したのは、1点リードの9回だった。この日の107球目。高めに浮いた初球直球を筒香に左中間スタンドまで運ばれた。その後、2死一、二塁としたところで2番手歳内にスイッチ。その歳内が代打下園に左中間へサヨナラ打を許した。

 事実上の「守護神不在」だった。前夜は神宮で5時間超のゲームを戦った。守護神マテオが9回から異例の3イニングを投げる壮絶な試合は結局ドロー。ブルペンには1軍昇格したばかりの金田しか残っていなかった。疲弊したブルペンを救うべく、ベテラン左腕がマウンドに立った。

 能見 気持ちはそうだったけどね。そう簡単には終わらないですね。振り返ったところで返ってこない。いろいろと強弱をつけていったんだけどね。まあ、次につながるとは思います。

 7回裏あたりから雨脚が強くなり、風が強くなった。左手に息を吹きかけてマウンドに立ち続ける能見の姿はチームを鼓舞したことは間違いない。今日2日もマテオの登板は微妙な情勢。総力戦で乗り切るしかない。【桝井聡】