ロッテが2連勝で貯金を今季最多4に増やし、単独首位に立った。

 先発涌井は6回2/3、12安打6失点と不安定だったが、打線がつながった。今季最多18安打17得点で打ち勝った。

 伊東勤監督(53)の執念が出たのが、9回の攻撃だ。13-8と大量リードしていたが、先頭清田が四球を選ぶと、続く鈴木に送りバントを命じた。1死二塁となり、井上が2号2ラン。さらに細谷にも2点適時打が飛び出し、この回4得点で勝負あった。

 6回終了時点で12-3と一方的な展開だったが、7回、8回に計5失点でじわじわと追い上げられていた。9回のバントについて、伊東監督は「(新たな)投手は使いたくなかった。流れが向こうに行きかけていた。この打線(ソフトバンク打線)は分からない。チームを引き締める意味でも、1点なんとかと思った。まだまだ、楽して勝てるだけの力はありません」と説明した。