ライアンが節目の勝利を演出した。ヤクルト先発の小川泰弘投手(25)が7回7安打2失点の粘投で今季2勝目。チームの3連敗をストップさせるだけでなく、球団4000勝に尽力した。「今までやってきた先輩たちの積み重ねがあってのこと。1つ勝てたことはうれしい。それ以上に連敗を止められたことが良かった」と笑みを浮かべた。

 警戒していた筒香に2回に先制の1発を許したが、気持ちは切らさなかった。1点リードの7回1死一、二塁。ギアを一段上げた。一打出れば、同点のピンチ。カウント1-2から石川を内角高め142キロ直球で見逃し三振に仕留め、次打者ロペスを外角低めカットボールで三ゴロ。流れを明け渡さなかった。

 チームの軸として強い責任感がある。今年も開幕投手を務め、3年連続で大役をこなした。「エースとしてチームを引っ張る存在にならないといけない」と力を込めた。昨年からラッキーカラーを黒に変えた。「黒色には相手を圧倒する力がある」と知人から聞き、グラブを紺から黒に変更。試合中に着用するネックレスとブレスレットも黒にして、相手をねじ伏せる意識を強く持った。

 高津投手コーチは「先制点を取られたことは反省点。でも3点目を与えなかったことは評価できる」と振り返った。打線もかみ合い、球団4000勝に花を添えた。真中監督は「まだまだ通過点。これからも白星を積み重ねていければ。明日から同じ気持ちで戦っていきたい」と引き締めた。リーグ連覇を掲げるチームに、エースの好投は不可欠だ。【栗田尚樹】

 ▼球団通算4000勝=ヤクルト 8日のDeNA1回戦(横浜)で記録。初勝利は50年3月11日広島1回戦(平和台)で、通算成績は4000勝4535敗298分け。4000勝達成は10球団目となり、現12球団ではDeNAと楽天が到達していない。