切り込み隊長が元気なら金本阪神はやはり強い。ルーキー高山が1番の役割をきっちり果たした。ヤクルトのエース小川との立ち合いにもひるまない。1回に初顔合わせし、初球の直球を打ちにいく。鮮やかなライナーで左前へ。幸先よい快音は勝利のイントロだった。

 着実に進塁し、先制のホームを踏む。リズムのいい攻撃を見せ、終わってみれば、この回の得点が勝負を決めた。高山は「久しぶりでした。初球からとらえられたのは、次につながる。そんなに考えていなかったが、四球も取れたし、今日は良かった」と振り返る。

 トップバッター高山が奏でる「神話」は5月に入っても生きている。初回に先頭打者で安打を放てば、4月3日DeNA戦から8連勝中。このルーキーが安打を放てば、チームにも活気が出てくるのだ。4月下旬には不振に陥り、17打席連続無安打の屈辱も味わった。悔しいスタメン落ちもあったが、3試合連続で1番に座っている。

 プロは弱点を徹底的に突いてくる。内角高めなどを攻められ、乗り越えてこそレギュラーに定着できる。試練にさらされながらも、大きく成長できるチャンスに奮闘する。