逆風ばかりだった阪神に“神風”が吹いた!? 長野での逆転勝ちには、明暗を分けた大きなプレーがあった。2点リードの8回。3番手マテオが山田に四球を与え1死一、二塁とされた。ここで右中間に飛んだ雄平の打球を途中出場の中堅緒方が、グラブに当てながらポロリとこぼした。
ああ、逆転した直後なのに…。記録はヒットだが、金本監督も「やりおった。泣きそうになった」という拙守。1点差、いや同点かと最悪が駆けめぐった。この時、緒方のカバーを怠らなかったのが39歳福留だ。すぐボールを拾い上げて内野に返球。この時、二塁走者坂口は三塁を少し回ってストップし、一塁走者山田は勢いよく二塁をオーバーランしていた。ボールはゴメスから鳥谷に渡り、二、三塁間で山田を挟んでタッチアウト。得点も与えず、ラッキーな2アウト目が転がり込んだ。
福留は「緒方には慣れないところで思い切って行けと言っていた。僕らがカバーに入るのは当たり前。つながってくれて無駄な失点にならずにすんだ」とにっこり。8回逆転を呼ぶヒットなど2安打した4番は、攻守で頼りになる存在だ。
8回はその後、なおも2死二、三塁とピンチが続いた。ここで本来は怖いバレンティンの打順。だが7回にヒットを放ち、代走を送られていた。マテオは代打ジェフンを冷静に空振り三振。4ホールド目を手にした右腕は、相手のボーンヘッドに「助けられたね」と苦笑いした。【松井清員】



