中日高橋周平内野手(22)がやっと先輩の意地を見せた。2回に4月以来の同点4号ソロ、8回にも効果的な適時二塁打と活躍した。先発して力投したドラフト1位小笠原は、神奈川県藤沢市の実家が近く、幼少期からの付き合い。かわいい後輩の先発試合ではこれまで19打数3安打1打点と援護できていなかった。
「打ってくださいよ」「うるせー」。“師弟”のそんなやりとりに、ようやく終止符を打てた。「よく言われてたんで。普通、言わないですけどね。まあ、昔からの付き合いですから。あいつを勝たせてあげたいのはありました」と高橋は苦笑いした。
4月28日以来の長い不発のトンネルを抜けた。開幕から好調で「今年こそ」の雰囲気があったが、4月末に右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折して3カ月も離脱。その間に小笠原がデビューした。高橋は7月下旬に復帰したが本来の打撃を取り戻せず、待望の柵越えまで1カ月半も要した。
「少しずつですが、時間とともによくなっていくと思ってやっています。自分の成績に跳ね返ってくるので、残りもやることをしっかりやりたい」。今季の目標は遠くなっているが、チームにとって投打の希望だ。試合後、高橋は小笠原を愛車の助手席に乗せ、笑顔で食事に出かけた。【柏原誠】



