7月にソフトバンク工藤公康監督(53)はじめ、選手9人の慰問を受けた熊本・益城町の少年野球クラブ2チーム(約40人)がクライマックス・シリーズ(CS)に臨むホークスにエールを送った。4月の熊本地震後、ほぼ全員が一時車中泊や避難所生活を強いられたが、慰問で元気をもらった子どもたちが、被災地からの勇気と元気で勝利を祈っている。

 益城中央野球クラブは4世帯5人が仮設住宅の生活を強いられているが、そのうちの1人、新宅亮太君(6年)は、7月の慰問で名前の由来となった五十嵐に会えて夢のような時間を過ごした。母美和さん(39)も大ファンで親子3人でファンクラブ会員。慰問当日、新宅君は左手を骨折していたため野球教室は見学していたが、工藤監督から「自分が出ていない試合でもグラブは持ってきた方がいいよ」と声をかけられ、その後は右手だけで素振りするようになったという。

 工藤監督、五十嵐からギプスをつるす三角巾にサインしてもらった。その後の部屋の壁に飾り「頑張る活力になる」と毎朝、見ることが日課になった。日本ハムにマジック3が点灯してからは悔しさで、試合を見られなかったという。パ・リーグ制覇は逃したが、大好きなホークスのCS突破、そして日本一達成を願っている。【菊川光一】