広島丸佳浩外野手(28)が、通算100号&101号で巨人の連勝を止めた。まずは1点を追う3回に同点15号ソロで、通算284人目となる大台に到達した。さらに同点の7回には決勝弾となる16号ソロを放った。丸の野球人生を変えた1発から、6年半で大台に乗せた。チームも連敗を止め貯金を再び20に乗せた。

 丸はバットを素直に出した。1点を追う3回1死。巨人畠が投じた低めの直球をとらえると、スピンのかかった打球はグングン伸びてバックスクリーン左まで届いた。同点の15号ソロで通算100号の大台に乗せ「コンパクトに力負けしないでいけました」と冷静に振り返った。

 101号はうれしい決勝弾になった。同点に追いつかれた直後の7回に迎えた第4打席。巨人西村の外角シュートを今度は左翼スタンドに運んだ。丸がもっとも価値を見いだす決勝弾。しかも連敗を止める1発になった。通算99号を放ったその日から「目指してやっているわけじゃない」と関心を示さなかった男も「コースなりに打てた。2本目のような勝敗に関わる本塁打をどんどん打っていきたい」。あの日から6年半。チームリーダーの自覚がにじむ。