大荒れの試合で、大漁の釣果を勝ち取った。西武のドラフト7位ルーキー佐藤龍世内野手(22)が3安打4打点の大暴れを見せた。

2回2死一、三塁、カウント3-1から腹を決めた。「絶対仕留めよう」とソフトバンク大竹の137キロ直球を力いっぱいはじき返した。三塁線を破る2点適時二塁打で、プロ初打点。「スタメンで起用していただいたので後悔しないように、とにかく思いっきり行こうと打席に入りました」と振り返った。

勢いに乗ると当たりが止まらなかった。3回2死満塁で遊撃へ適時内野安打。2点を追う7回にも、左中間フェンス直撃の適時打を放った。北海道・厚岸(あっけし)町出身で実家は漁業を営み、大漁旗とともに入寮した。この日は中村が休養日でベンチスタート。今季2試合目の先発抜てきに応えて、両軍合わせて21得点25安打の乱打戦で存在感を発揮した。「ちょっとできすぎかなと思います。中村さんの代わりで少ないチャンスの中の1日だった」と手応えを口にした。