女房役の阪神梅野隆太郎捕手が攻守で輝きを放った。同点で迎えた7回2死満塁。1ストライクから4番手ドリスのフォークをブロック。代打佐野を中飛に仕留めて絶体絶命のピンチを乗り切った。

8回には1死三塁から執念でボールに食らいつき中犠飛。決勝の1点をもぎ取った。梅野は「海が初球から行ってくれて気分的にも楽になった。海の勇気が後押ししてくれた」と走者植田の決死の盗塁がパワーになったと振り返った。

脳腫瘍からの復帰を目指してきた同期入団の横田が現役引退を決意。巨人とのファイナルステージに向けて梅野は「あいつのためにも自分たちのやっているものを少しでも長く見せたい」と熱く語った。

▽阪神植田(8回、代走で二盗&犠飛で勝ち越しの生還)「代走で行った時に1アウトだったので、なるべく初球(でスタートを)切れるようにと。(飛球は)十分くらいの飛距離かなと思った。(次戦は)いつでもいける準備はしている。頑張ります」