阪神上本博紀内野手(33)が5日、兵庫・西宮の球団事務所で契約交渉を行い、今季年俸6000万円から1200万円減の年俸4800万円で更改した。

11年目の今季は1軍出場62試合にとどまり、打率は自己ワーストの1割9分2厘。18年5月の試合中に左膝を負傷し「左膝前十字靱帯(じんたい)の再建術」を受けた。その影響で今季は万全の状態ではなかった。自身最大となる20%減の厳しい評価にも「今シーズンは何もない。気づいたらシーズンが終わっていた。全然ダメ。成績が成績。自分が招いた結果なので、受け止めています」と、サインした。

今オフは志願で3年ぶりに秋季キャンプに参加。若手に交じって最年長で汗を流した。左膝の状態も上向き「思い切って体を動かすことができて、スピードも戻ってきたという自分の感覚もある」と手応え。「自分もスピードを売りにやってきたと思う。そういう意味では自分の感覚的にも足が動くとか、そういうのがあった」と、来季へ復活を期す。

春季キャンプに向け「休むことなくやっていきたい」と無休で体を動かす。鳥谷が退団し、最年長内野手として迎える来季。糸原、木浪、北條ら若手野手との熾烈(しれつ)なポジション争いが待っているが「(結果は)後から付いてくることだと思う。しっかり自分のことを、今はやりたい」と、静かに闘志を燃やした。(金額は推定)