楽天本拠来場者にマスクカバー配布へ 限定ユニ生地

  • 楽天が本拠地楽天生命パークでの1軍公式戦全試合で配布を検討するマスクカバーを着用する則本昂(球団提供)
  • 楽天が本拠地楽天生命パークでの1軍公式戦全試合で配布を検討するマスクカバーの素材となる「FAN'Sユニホーム」(球団提供)

安心安全に、野球観戦を楽しもう! 楽天が限定ユニホームの生地から製作したマスクカバーを、本拠地楽天生命パークで今季予定する1軍公式戦全37試合で、来場者全員へ無料配布することを検討している。マスクの上から着用しマスクを保護する役割があり、縦15センチ、横22センチのフリーサイズ。本拠地開催の8月4~9日のソフトバンク戦で来場者全員へ先がけて配布される。

不測の事態から案が浮かんだ。戦国武将の伊達政宗が好んだ濃いネービーの「伊達の勝ち色」を元にした「FANS'ユニホーム2020」を年間約10万枚、対象試合での配布を開幕前から計画。だがコロナ禍で無観客試合での開幕、上限が設けられた有観客試合約2万枚の製造がキャンセルとなってしまった。

同枚数分の生地の有効活用ができないかと球団内で再考。トレーニングウエア、Tシャツ、エコバッグなどさまざまな案が出たが、安心、安全な環境下での野球観戦を促すためにも、5月1日から他球団に先がけて販売し、想定を超える好反響があったマスクカバー化に決まった。協賛の株式会社フジ・コーポレーションの賛同も得て実現。ユニホーム約2万枚分の生地から約40万個のマスクカバーが製造可能だという。

担当の渡辺誉志事業本部マーチャンダイジング部長は「安心、安全な環境下で野球観戦を届けたい。通常の観戦スタイルに戻るまではユニホーム、キャップ、タオル、応援バット、そしてマスクカバーをつけるという応援スタイルをファンのみなさんに楽しんでほしい」と願う。

5000人を上限とした有観客試合を本拠地では14日西武戦から開始。昨今の感染拡大傾向もあり、3500人前後の動員にとどまる。チケット、コロナ対策等を担当する平田完マーケティング本部事業部長は「コアなお客様は制限がある中でも来ていただいている。ただ、まだポジティブに来場したいというライトな層のお客様は少ないというふうに捉えている」と話す。

コロナ対策には万全を期している。アルコール除菌液は約400カ所に設置。昨季から始まった球場内全面キャッシュレス化によって現金の受け渡しはなくなり、今季から開始されたQRチケットによる電子入場により、スタッフとの接触も最小限。座席は横2席を空け、前後1列をとばして指定される。6人がけのボックス席も1グループを2、3席に分け、密を避ける。来場者アンケートでは約7割が対策、対応に満足と回答しているという。

普段はなかなか入れない年間シート席、バックネット裏席も通常販売を行う。平田氏は「貴重な機会なので、普段はあまり見られない景色を見ていただきたい。感染防止対策は引き続き厳しく行っていきます」とアピールした。