元阪神で台湾プロ野球・中信兄弟の2軍監督を務める林威助氏(41)が来季から1軍監督に就任することが7日、同球団から発表された。3年契約。18年から2軍で指揮を執り、3年間で2軍の台湾シリーズを2度、制覇。高い指導力を買われ、昇格が決まった。

大役に気を引き締める。「(在籍)7年間で1度も(1軍が)シリーズ優勝していない。使命感、責任があります」。林氏は02年ドラフト7巡目で阪神入団。11年間、プレーした後は台湾で現役続行し、17年の引退後は指導者になった。「気持ち、姿勢が何より大事。一丸で優勝を目指したい」と話した。

阪神での経験も生かす。「星野さんは球場内の指導が厳しく存在感がすごくあった。金本さんも野球に対する情熱が違う」。2人の背中を追い、監督像を思い描く。古巣も気にかける。ドラフト1位で母校近大の佐藤輝が入団。後輩に「プロの世界は競争。俺は必ずやる、レギュラーをとる。野心を持って頑張ってほしい」とエールを送った。