98年の横浜(現DeNA)優勝の3番打者、鈴木尚典氏(49=BCリーグ・神奈川監督)と、WBC日本代表の中継ぎとして活躍した藤田宗一氏(48)の両球団OBが「1打席対決」に臨んだ。

ストライク(96キロ)、ボール(118キロ)、ファウル(112キロ)でカウント1-2から、高め117キロの、見逃せばボールという球を空振り三振だった。

鈴木氏は「緊張しました。すごく懐かしく、景色が10年ぶりで気持ち良かったです。ホームランを狙ったけど、高めのボールが伸びて空振りした。思いのほか落ちてこなくてやられた。ボール球を振って三振は(神奈川の)選手に見せられない」と苦笑いだった。打撃練習は「年に数回だけ」しているという。

DeNAの三浦監督は1学年違いで、ともに投打の主力として優勝を経験したメンバーだ。会話を交わし「だいぶ4月に比べて顔色が良くなった。交流戦で調子がいいので、前半の借金を返してほしい。思いのほか明るくてよかった」と思いやっていた。

藤田氏は「(1打席勝負は)基本ワンポイントでしたから。プロが使う球場で投げるのはいいですね。子供たちに野球を教えているのでキャッチボールはしている。雨の中(ファンが来場し)感謝しています」とにこやかに話した。普段は東京・竹ノ塚で野球塾のコーチをしているという。