巨人にドラフト2位で指名を受けたJR東日本・山田龍聖投手(21=高岡商)が28日、都内の同社で指名あいさつを受けた。「試合中に指名されたりと、あまり実感のわく感じはしなかった。あらためて話をいただいて、指名されたんだと実感がわいてます」と気を引き締めた。

11日のドラフト会議中は、神宮でセガサミーと都市対抗野球の出場権をかけての試合中だった。試合途中に浜岡武明監督から指名されたことを聞き「うれしいのと、これから試合で投げる予定もあったので、すごく緊張しました」。同戦ではその後9回から登板し、延長18回の途中まで、3安打1失点10奪三振の超ロングリリーフ。翌日の明治安田生命戦でも登板し、2日間で198球を投げ、最後の1枠で本大会の出場権を勝ち取った。

広島小園、中日根尾、日本ハム吉田輝、そして巨人では戸郷や直江、横川らと同じミレニアム世代。富山・高岡商時代には、U18日本代表に選出されている。「僕より先に入って活躍していると思うので、早く追いつけるようにチームの一員になれるようにやっていきたい」と対戦を熱望している。

JR東日本では、昨年阪神に2位で指名された伊藤将がルーキーイヤーで10勝を挙げた。山田は「自分も来年、『JR東日本のピッチャーとはこういうものなんだ』というのを見せられるように。まずはチームの一員として結果を出して、最終的には、ローテーションに入って、10勝以上できるようにしていきたい」と目標を掲げた。【小早川宗一郎】