楽天鈴木大地内野手(32)が古巣ロッテ相手に、移籍後初のクライマックスシリーズ(CS)に挑む。

5日、6日からのCSファーストステージに向け、ZOZOマリンで前日練習に参加。フリー打撃、ノックなどで最終調整。「今日ZOZOに着いて、自分が思っている以上に興奮していて、楽しみな気持ちがすごくわいてきたので、すごく張り切って練習しちゃいました」と汗をぬぐった。

8年在籍したロッテでは3位で3度CSに出場。FAで加入した楽天で、自身では16年以来4度目のCSに「僕は言うほど出ていないので偉そうなことは言えない。ただ本当に絶対緊張すると思いますし、1プレー1プレーも重い。考えることよりもまず体を動かそうとすごく思っています」と心得を口にした。

慣れ親しんだかつての本拠地でも、11月に試合を行うことはめったになかった。この日の練習は午後2時の試合時間と近い、同1時半から開始。普段とは異なる角度から差し込む日差しの対応にいそしんだ。「この時期に練習したことはありますが、試合をやったことは正直ない。打席ではかなり気になる。明日は今までにない感覚になると思いますが、みんな同じ条件なので言い訳はできない」と気を引き締める。

これまで自らの背中を熱く押してくれたロッテファンの応援が、今回は脅威となる。「球場というよりは、自分自身がしっかりと地に足をつけてやることが大事。明日はすごくお客さんも入ると思いますし、僕自身も久しぶりのCSで独特な雰囲気ですごく緊張すると思う。僕ら(年)上の選手が力を出して行ければ、若い選手がどんどんその勢いに乗ってきてくれると思う。緊張しながら、しっかりと力を出せるように頑張りたい」。縦じまからクリムゾンレッドのユニホームへと勝負服を変え、敵地千葉から下克上を果たす。