高津監督が、神宮の夜空に5度舞った。「自分の力、チームの力を十分に発揮してくれた。自信とやる気を持って戦う姿は、それを見ているだけで勝てると思いました」と話した。

アクシデントにも、動じなかった。2回1死で巨人大城の強烈な当たりが、先発原の正面へ飛んだ。とっさに出したグラブには当たらず、右手を直撃。そのまま引きあげ、ベンチで腕組みをしていた指揮官が交代を告げた。

窮地を救ったのは、ロングリリーフ要員としてベンチ入りしていた4年目金久保だった。急ピッチで肩をつくり、1死一塁で受けた難所をしのいだ。3回2/3を1失点。「緊急登板でしたが、焦ることなく投げられました。打者1人1人、1球1球丁寧に投げることを心掛けて投げました。最低限の仕事はできたかなと思います」と振り返った。

高津監督は、7回の攻撃を含めて、一丸でつかんだ日本シリーズ進出をかみしめた。「(原)樹理のアクシデントはすごく大きかったけれど、その後投げた金久保やリリーフの投手。最後(青木)ノリがおいしいところを持っていきましたけれども、川端の四球であったり、いろいろつないでという野球ができた」。20年ぶりの日本一に向けて、「『絶対大丈夫』を心に秘めて、日本全国のファンのためにも全力で戦います」と力強く日本一を誓った。

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