ロッテ中村奨吾内野手(29)と藤岡裕大内野手(28)が“延長戦”を行った。コロナ禍でファンサービス自粛が始まった直後の20年3月、中村奨が球団SNSで「Q&A」企画を発案、実行しファンを喜ばせた。それから1年半が過ぎた今年10月、二遊間を組むことも多いコンビが第2弾として、日刊スポーツの記者アカウントでファンから募集した質問の数々に答えた。年の瀬に全3回でお届けする。【取材・構成=金子真仁】

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- メジャーリーグでも守備でならしたエチェバリア選手が加入しました。どんな選手ですか

中村奨 練習で遊撃でノックを受ける時とかに、エチェバリアの後ろについて守ると、すごく勉強になります。日本人にはなかなかできない動きもありますし、遊びの中でのプレーもあったりで。

藤岡 すごいですよね。球際の強さや、飛びついてからの速さや。日本人にできない体勢で投げたり、ダイナミックな動きだなと思います。

-途中加入ながら、チームになじむのも早かったように感じます。どんなコミュニケーションを

中村奨 溶け込みが早かったのは、彼の努力や人間性なんじゃないかと思います。僕たち日本人選手もなるべく早く(溶け込めるように)とは思っていましたけど、本人の『早くなじみたい』というのはすごく感じたので。マーティンがいたのも大きいのかなと思いますね。

藤岡 人見知りしないのかな? ってすごく思います。外国人選手ってみんな明るい。誰ともすぐ友達になっちゃう。遠慮なく輪に入ってくるのはすごいなって。なかなか日本人にはできない。自分からコミュニケーションをとって、何かあれば通訳の人を呼んでアドバイスしてくれます。

-確かに若手選手にアドバイスしているような姿はよく見かけます

藤岡 自分も英語分からなくても「うん、うん」って感じでやってます(笑い)。日本人選手ってけっこう、やっぱり負けを重く受け止めちゃう。それでも彼らは、チームを変えないとという雰囲気でやってくれます。大きいですよ。チームが勝つために(盛り上げを)やってくれているのは試合中も、ベンチ裏でも感じるので。

中村奨 本当に、チームにとってすごくプラスです。今、マリーンズにいる外国人選手は、勝ちへの執着がすごく強いです。外国人選手って、もしかしたら自分勝手にやっているイメージがあるかもしれないですけど、今の選手はそんなことなくて、誰よりもチームの勝利に飢えています。すごくプラスです。

-2人をはじめ、日本人選手がそういう空気感を作れているのでは

中村奨 そこは一概には言えないですけど…。でも、彼らの勝利への気持ちはすごく感じています。(つづく)