「BIG」が付くのはBIGBOSSだけじゃない! 各球団の隠れた「BIG○○」を紹介します。

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阪神の「BIGボイス」が耳に強く残る。5年目の熊谷敬宥内野手(26)の声が、沖縄・宜野座キャンプに活気をもたらしている。ノックでは「さあいこう!」「もういっちょ!」。ナインを鼓舞し、的確な指示も忘れない。

「例えば投内連係でピッチャーに『低めの送球は僕らがカバーするから』って言えば、僕自身『低めは絶対取ってやろう』って意識になる」。やみくもに張り上げているわけではない。意味のある声は戦力の1つになりえる。

キャンプ初日には矢野監督に「元気ないな」とチームの雰囲気を指摘された。すぐさま「若い僕らが出していかないといけない」と自覚。ムードメーカーの北條は2軍スタートで、糸原も新型コロナウイルス陽性判定を受けて自主隔離中。「2人がいないから盛り上がってないと思われたくない」と力を込める。

もちろん、ライバル不在の間に虎視眈々(たんたん)と二遊間の定位置を狙っている。今オフは広島菊池涼と自主トレを行うなど、レベルアップのため貪欲に動いてきた。「1日1日うまくなっていかないといけない」。走攻守“声”で、1軍に欠かせない存在を目指す。