20年9月にトミー・ジョン手術を受けたロッテ種市篤暉投手(23)が、620日ぶりに公式戦のマウンドに上がった。

2軍巨人戦で7回に2番手として登板し、15球を投げ、3者凡退に抑えた。11球投じた直球の平均球速は約150・2キロ。香月からは内角152キロで見逃し三振を奪った。

八戸工大一(青森)から16年ドラフト6位で入団した種市は、プロ4年目の20年7月25日の西武戦で初完封。翌週の8月1日の楽天戦で6回途中8失点で降板し、その後出場選手登録を抹消に。同年9月14日に右肘の内側側副靱帯(じんたい)の再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、その後はリハビリに入っていた。

前日12日には同じ手術を受けた西野勇士投手(31)が1軍ソフトバンク戦(長崎)で948日ぶりの勝利投手に。試合後に種市のことを問われると「僕も治るのかなと思いながらやっていましたけど、こうやって治って投げられているので、自分のこの姿を見てもらって、あいつを勇気づけることができたらいいなと思っています」と熱い思いを口にしていた。【金子真仁】