楽天は“天敵”の立ち上がりをたたいたが、逆転負けを喫した。

1回1死一塁で浅村が左翼へ先制となる21号2ランを放った。2回無死一、三塁で鈴木大が右前適時打。相手先発田嶋は試合前時点で、今季楽天戦6試合で4勝0敗、防御率1・38。苦手としている左腕から、いきなり得点を重ね続けた。

試合前に石井GM兼監督は「意識の問題もあるし、アプローチがどうなっているか。いろんな原因があると思いますけど、田嶋くんの場合は曲がり球が何種類かある。そこの対応というところをどういうふうにしていくかだと思う」と分析。浅村も鈴木大もスライダーを捉えての得点。狙い通りに打線が奮起した

一方で先発辛島が粘り切れなかった。2回に2点を失い、3回は4失点。3回1/3を6安打6失点でマウンドを降りた。辛島は「点を取ってもらってすぐ取られてはダメですね。(早い降板になり)リリーフのみんなに申し訳ないです」と唇をかんだ。3回終了時点で3点ビハインド。手痛い立ち上がりとなった。

一度傾いた流れ。中盤以降田嶋を再び打ち崩すことはできなかった。7回3失点と試合を作られる形に。この日も田嶋に黒星をつけられなかった。

これで3位オリックスと2・5差。首位西武とは4差。逆転優勝、クライマックスシリーズ(CS)進出へ、正念場が続く。石井GM兼監督は「ジリジリ離されつつはあるんですけど、本当にみんなでどこまでいけるか。とにかくみんなでこれでもかというくらい食らいついて、どこまでその力が僕たちにあるのかというのを見せるチャンスだと思う。しっかりと戦っていきたい」と覚悟を語った。

▽楽天浅村(1回1死一塁で左翼へ先制の21号2ラン)「カウントが整ったので、甘い球を打てることができました。負けられない戦いが続くので、1戦1戦、全力で戦っていきたい」

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